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2007年の妊娠成績について 2008.2.27[Wed]
 ホームページ「2007年の妊娠成績」に載せましたように、昨年一年間の当院での妊娠成績が集計されました。

 総妊娠数422名と、一昨年に比べて更に100名以上多くの患者様に妊娠していただくことができました。不妊患者新患数で見ますと、2006年が634名、2007年が708名でしたので、新患数の増加以上に妊娠数を増加させることができており、大変嬉しく思っております。

 各治療法における詳細は、次の通りです。

1.タイミング、薬物療法、手術など

 当院では初診すぐに子宮卵管造影を行い、6ヶ月タイミング療法を行います。また、不妊期間の短い方は、造影無しにタイミング療法を約6ヶ月行っております。したがって、両者の合計が初診6ヶ月間での妊娠となりますので、2007年に妊娠された患者様総数の約4分の1が、この期間で妊娠されたことになります。
 タイミングのみで妊娠された患者様も増えていますが、子宮卵管造影後の妊娠数が非常に増加しています。子宮卵管造影は、卵管内に圧力をかけて油性造影剤を通すことにより、詰まりかけている卵管を開通させることができるという、検査だけではなくて治療効果があります。子宮卵管造影施行後の半年間は妊娠率が上昇するという、明らかなデータもあります。これまでに子宮卵管造影をされたことのない方、以前行ってから2年以上経つ方は、積極的に受けると良いと思われます。
 一方、クロミッド内服やhMG注射のみの治療法では、妊娠数があまり増えていません。もともと排卵障害、遅延排卵や黄体機能不全がある方には有効な治療法ですが、排卵がきちんとあっている方に不必要な薬物を追加しても、妊娠率は変わらないと考えられます。次に示す人工授精など、必要があれば別の方法でステップアップするのが良いでしょう。
 また、以前に比べて、手術のみの効果で妊娠される方が減ってきました。しかし、実際の手術数は一昨年より増加しております。手術後に人工授精・体外受精・顕微授精を行った為、そちらの方に妊娠数が加算されているのです。妊娠する為には、手術を含め、必要な治療法を組み合わせることが重要です。

2.人工授精

 周期あたりの妊娠率は12.3%と、昨年に比べて更に上昇し、人工授精で妊娠された患者様は97名と激増しました。当院での人工授精は、排卵障害など排卵誘発剤が必須である方以外には、原則として薬物投与をしておりません(多胎妊娠を防ぐ為、過排卵をさせていません)。この条件下での人工授精の一般的な妊娠率は5〜10%と言われていますので、当院での成績は非常に良いデータだと思っております。
 ホームページには詳細を示しておりませんが、35歳未満の方の人工授精での妊娠率は約20%にもなります。年齢が進んでいなくても長く妊娠されていない方は、積極的に人工授精を考えた方が良いと思われます。また、40歳以上の方の妊娠率は平均よりもやはり低くはなっていますが、体外受精・顕微授精の移植あたりの妊娠率と変わらない程度の成績を得ています。高齢の方も、適応があるなら人工授精を4コースくらいまで試しても良いのではないかと考えます。

3.体外受精・顕微授精

 上記の人工授精で妊娠され体外受精にステップアップする患者様を減らすことができたためか、体外受精での妊娠数は一昨年に比べて増加はありませんでした。しかし、妊娠率は移植あたり33.3%と、良好に維持できております。
 顕微授精についても、一昨年の妊娠率25.9%から昨年34.0%と、良い成績を得ることができました。特に反復不成功の患者様に対して、胚盤胞移植やアシスティッドハッチングを行う他に、積極的にGnRHアンタゴニストを使用して良好卵を得るようにした結果もあるかと思います。
 また、凍結胚移植では妊娠率41.2%と、一昨年に続いて新鮮胚移植よりも良い妊娠率を出しています。今後とも、適応があれば積極的に行っていきたいと考えております。
 昨年より開始したクロミッド+hMG隔日注射による刺激法でのARTは、まだ患者数が少ないため、明らかなデータとしては把握できていません。しかし、これまでのhMG連日注射により卵巣過剰刺激症候群となっていた方が、クロミッドを利用することで、身体に優しい方法で確実に採卵できています。今後も、症例を選んで行えば有効な方法と位置づけております。

 スタッフ一同、それぞれのスキルアップに努めることにより、少しでも多くの患者様に妊娠していただけるよう頑張っております。
 今年も当院をどうぞ宜しくお願い致します。


2006年の妊娠成績について 2007.2.28[Wed]
 ホームページの更新が遅くなり、申し訳ありませんでした。
 
 「2006年度の妊娠成績」の頁に示しておりますが、昨年一年間の当院における妊娠成績が集計されました。
 総妊娠数318名と、2005年に比較して更に多くの患者様に妊娠していただくことができました。スタッフ一同、喜ばしく思っております。
 妊娠成績の詳細につきましては、以下の通りです。

1.タイミング、経口薬物療法など

 昨年は不妊主訴の初診の患者数が非常に増加しましたので、それから予想した割には実際の妊娠数が少なかったのが実感です。特に、タイミング療法や経口薬物療法での妊娠数があまり増えていません。流産したから、あるいは二人目希望ということで後日再来された方が、実は当院での治療で妊娠されていたということも、よくありました。治療後に妊娠された場合、御来院いただけなくても電話でも構いませんので、妊娠の御報告をいただければ幸いです。

2.人工授精

 一昨年、妊娠率が低下した人工授精は、昨年は1回当たりの妊娠率10.0%と、高い成績を取り戻すことができました。年齢の高い方や男性因子が原因で人工授精を行う方に対して、早めに体外受精をお勧めした結果と思われます。
 1回施行する毎の妊娠率が1割というと低く感じられる方も多いと思いますが、半年間繰り返すことにより、人工授精を試された患者さんの半分以上が妊娠できます。体外受精・顕微授精に進む前に、人工授精の適応があるのであれば、身体的・経済的に大きな負担をかけることなく十分に妊娠が期待できる方法と位置づけられます。ただ、年齢因子・男性因子が考えられる方については、人工授精にこだわることなく、早めに体外受精・顕微授精へ進む方が良いと言えるでしょう。

3.体外受精・顕微授精

 凍結胚移植については、移植あたりの妊娠率が約43%と、昨年同様に良い成績を残すことができました。しかし、新鮮周期では、体外受精も顕微授精も、やや妊娠率が低下してしまいました。
 新鮮周期顕微授精の妊娠率が不良である原因として、反復不成功の患者様が多くなっていることが挙げられます。当院の治療実績の向上により、他の施設で妊娠されなかった患者様も、かなり御紹介いただけるようになりました。すると、治療経過および年齢などの因子により顕微授精を選択せざるを得ず、このような結果となりました。病院によっては、39歳以下の妊娠率を提示しているところも多いようですが、当院では全ての年齢を含めた妊娠率を示しております。反復不成功の患者様には、胚盤胞移植、レーザーを用いたアシスティッドハッチング、凍結胚移植など、患者様ひとりひとりに合った方法を選択し、少しでも成績向上できるよう努めております。
 また本年より、クロミッドと隔日hMG注射による採卵法も始めました。従来の連日hMG注射による方法よりも、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症が少なく、身体的に負担の少ない方法です。また採卵までの通院日も非常に少なくて済みます。来年、本法での妊娠成績についても発表できるかと思います。

 医師、胚培養士、看護師ともども、学会などで勉強してきたことを生かして日夜努力しております。一人でも多くの患者様に妊娠していただくように、そして皆様に信頼を持って通院していただけるように、スタッフ一丸となって頑張っております。
 本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 


診療予約をお願い致します 2006.9.8[Fri]
 9月に入り、朝夕は少し涼しさも感じられる季節となりました。

 2006年のこれまでの妊娠成績は、昨年度以上の良いものを維持できています。
 人工授精は、周期あたり妊娠率が約11%と、昨年よりも大幅な改善が見られます。 今年8月までに人工授精で妊娠された患者様は、昨年1年間に人工授精で妊娠された患者様の数を既に上回っている状況です。
 また、体外受精、顕微授精、凍結胚移植による妊娠率も良好です。 現在のペースで進みますと、当院の2006年の高度補助生殖技術による妊娠患者数は、2005年の1.3倍くらいになると予想されます。

 このように、多くの患者様に御来院いただけるようになり、本当に光栄で喜ばしいことと思っております。
 と同時に、日によっては、患者様の待ち時間が非常に長くなってしまい、皆様に大変ご迷惑をおかけしております。 スタッフ間でも協議を行い、診療が少しでもスムーズに進めることができるよう、現在改善を重ねております。
 つきましては、皆様も、受診の際にはできる限り予約後に来院いただきますよう、お願い申し上げます。 すでに予約が一杯で、予約が取れないことも多いと思います。 予約無しでも診察は行っておりますが、待ち時間が長くなることがあります。 待ち時間短縮のためにも、予約可能な場合は、できるだけ予約してお越し下さい。
 特に、このホームページをご覧になって、当院に初めて受診を考えている方は、是非とも電話予約(092-736-3355)後に、お越し下さい。 不妊の御相談で初診される場合は、不妊の原因および治療の流れなど時間をかけて説明するよう、心がけております。 よって、予約の際にその旨お伝えいただければ、時間的余裕を持ってお迎えすることができます。 
また、初めて体外受精・顕微授精をされる患者様に対しては、当院では原則的に御夫婦揃って医師からの説明を行った後に、治療へ進むようにしております。 説明は30分間程度(基本的に土曜午後)を予定しておりますので、必ず事前に予約をお願い致します。

2006年も残り4ヶ月、さらなる妊娠率の向上にむけて、院長はじめスタッフともども努力しております。今後とも、当院を宜しくお願い致します。


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